2年前の6月、このブログで「公欠について考えたこと」を掲載しました。
クラブの試合等で授業を免除される「公欠」(欠席とならず、出席扱いになる)は、
試合に出る可能性のある生徒と、主催者から依頼された補助員などに限られる、と学校が決めたことについて、クラブの特性もあるからもっと融通をきかせてもいいのでは、という私見でした。 → 2012年6月のブログを検索してもらえれば探せます。
さて、昨日は野球部の大阪大会予選。ベンチ入りの者は当然公欠。その他の部員は‥‥3時間目から早退。おいおい、こんなのアリか? 陸上部はこの2年間、学校の規定に従って公欠者だけが試合会場に行ってたのに。
管理職に確認すると、「公欠は認められないが、保護者同意のうえで欠席でも応援に行くというのならばやむをえない」とのこと。‥‥えーっ、そういうのアリっすか? 学校がそんなこと言い出したら、もはや収拾がつかなくなると思うけれど。
ここで、僕の考えを改めて整理して記します。
①まず、感情論として、「応援の公欠を認めてあげたらエエやん」と思いました。いや、何も岸和田市民大会とか、そこらへんの小さな大会まで認めろと言ってる訳じゃありませんよ。 昨日の試合は、野球部にとっては全国大会(甲子園)へとつながる1年で一番大きな大会だし、3年生最後の大会でもあります。そこで戦う先輩の姿を目に焼き付けることで、下級生は学ぶところ大きいはず。「来年は自分達が!」と刺激も受けるでしょうし、次からの練習に生きてきます(陸上部で言えば、インターハイ大阪府大会がこれに相当しますよね)。運動部だけでなく文化部でも同じこと。岸高が「文武両道」を掲げるならば、そういう「クラブの教育的価値」にも目を向けるべきだと考えますが、どうでしょう?
②次に学校組織の対応として、今回の措置は大変マズい対応です。もしも2年前からの学校規定で筋を通すならば、「応援の部員の欠席・早退は認めない」、これでいいはずです。ベンチ入りの部員だけで、スタンドからの応援もなしで戦えばいいのです(実際、陸上部はそれに近い形でやってきたわけですから)。そうでなければ、「部員全員の公欠を認めることにする。大きな大会では、スタンドの応援も必要な人員と判断したためだ」、とすべきです。
③ところが、今回の判断はそのどちらでもない。早退して授業を抜け応援に行っても、顧問からも担任からも何の叱責もありません(そうですよね?)。 僕が顧問だったらちょっと困りますね、学校休んで応援に来た部員をどう迎えていいものか‥‥。「よく来た、よく来た」と言うのも変だし、「何サボってんねん!」と怒ることもできない。
案の定、今回のことで不満の声を聞きました。曰く「なんや、休んで応援に行っても怒られへんのか」。 岸高生は分別があるから必要以上に拡大することはないでしょうが、次に同じ事を他のクラブ員がやったとして、誰がとがめられますか? 「ウチの親は休んで応援に行ってもいいと言ってくれた」と答えられたらそれまでです。
やれやれ、なんだかなぁ、って感じ。学校の規定通りにやっている正直者がバカを見る対応だけは避けてほしかったんだけど‥‥。 すいません。ついついボヤかずにはいられませんでした。